「ここが青学…」

一人の少女が高い校舎をみあげていた。


        

                     ―登校一日目(前半)―



「君が君だね。」

「はい!」

青春学園職員室。

は新しく担任となる教師に紹介されていた。

そんな時、コンコンっという音が人の少ない職員室に響いた。

「失礼します。竜崎先生はいらっしゃいますか?」

学ランをきっちり着こなした、綺麗な顔をした人が、
ドアの近くにいた、と担任にたずねてきたのだった。

「竜崎先生はまだきてないぞ。」

「そうですか、失礼しました。」

「ちょっと待て、手塚。」

「?」
「こいつは今日転向してきたんだ。困っているようだったら面倒みてやてくれ。」

そういうと担任はの頭を押しおじぎをさせた。

、こいつは我が校の生徒会長だ。無愛想だが頼りになるから、
何か困ったら頼ってみるといい。」

はそれを聞き顔をあげた。

「2年のです。よろしくおねがいします。」
「手塚です。よろしく。」

は手塚をみあげにっこりと笑った。


(何だ。この胸の高鳴り・・・!!)

「今から教室に行こう、2―7だ。」
「はい、では失礼します。」
そういって、は手塚に再度笑いかけ担任の後を追い職員室をでて行った。




「―そういう訳で今日から新しい仲間が増える。君、はいりなさい。」

好奇心の目にさらされながらは黒板の前に立つ。
担任は黒板に大きくの名前を書いた。

 です。よろしくおねがいします。」

ペコリと頭を下げるとさらさらと髪の毛がなびいた。

「じゃあ、君の席はあの、一番後ろの席だ。」


は指定された席へと歩いていく。
窓際の一番後ろにすわり、隣をみた。

「よろしくね。」

隣の席―――そこにいのは…

なかなか誰も近寄れない、海堂薫だった。

海堂はぎらんっとを凝視する。

大抵の女子はこの地点で悲鳴を上げるが―――


 です。名前教えて?」


ある意味チャレンジャーといえる。

海堂はにこにこと笑い続ける少女を前に
少し動揺し、顔が赤くなっていた。


「………海堂薫。」

はもう一度にっこりとわらうと、よろしくねと言った。

海堂は思わず顔を背ける。


彼らが動揺をなくしてをまっすぐ見られるようになるのは
もう少し後のハナシ。





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