Dark Wolf
ブンッ
暗くなって来た誰もいない教室で少年は少女の首もとにトンファーを振った。
「何で逃げないの・・・? サン。」
少年に真っ直ぐ瞳を向けた少女―はニコリともせずに答えた。
「あら、名前知ってるの?光栄だわ。そう言う君こそ何故、私に攻撃しなかったの?風紀委員長、雲雀 恭弥君。」
少年―雲雀はの首につきつけたトンファーを下ろすともう片方の手で額を押え笑った。
「何故攻撃しなかったかって?」
「そう。だって、私は図書委員で風紀委員の使う部屋について文句を言ったからココに呼ばれたんでしょ?ヒバリサン。」
はわざと雲雀の周りが呼ぶように言いニコリと笑った。
「まぁ、そうかな。君を呼び出してとりあえず君がここに来るまでに部下を何人か差し向けたんだけど。」
「弱すぎるわね。全て倒してきました。ヒバリサンの部下ってたいしたこと無いのね。どうせあなたもたいしたことないんでしょ?」
眼光を光らせニヤリと笑う。その瞬間、雲雀のトンファーがビュッと唸りの頬めがけて飛んだ。
は正面の雲雀を見据えたまま片手でトンファーを止めていた。
「ホント・・・たいしたこと無い。やっぱり周りが部下や敵ばかりの狂犬はダメね。」
ため息を一つつくとトンファーを放した。
「君にそこまで言われるとは思わなかったよ。・・・まぁ、いいや。いいよ、今日は僕の負けで。」
雲雀は相変わらず不敵な笑みを浮かべていた。
「今日は・・・?今のままじゃアナタ、ずっと私に勝てないわよ。孤独な狂犬クン。」
「フフ・・・。そうそう、何故僕が君を攻撃しなかったか教えてあげるよ。・・・・・・・君を気に入ったからだよ。」
雲雀の言葉には一瞬驚いた表情をしたがすぐにまたニコリと笑った。
「ありがとう、ヒバリサンに気に入られる人なんてあまりいないからね。光栄だわ。」
含みをこめてそう言うとは部屋を後にした。
月が暗い部屋を照らす。
月の光により逆光になった少年が少女の去ったほうを見ながら不敵な笑みを浮かべ呟いた。
―絶対、手に入れるよ―
少年の言葉は月夜の闇に溶けていった。
終わり
後書き
ドリーム?
雲雀クン初挑戦です。キャラがわかってないような・・・。
雲雀クンは群れることがキライですからねぇ。
なんとなく暗めになってしまいました。