青春台に見慣れないトラックが走りこんでいく。


新しい…出逢い―


         ―ご近所―



「こんにちわー」



がらがらと威勢のいい玄関のあく音と共に、店の中に人が入ってくる気配がした。


「あのー、まだ準備中なんですが・・・。」


明るく和テイストの雰囲気の店内には、酢飯のいいにおいが充満している。

そして、カウンターの中には背が高く、がっちりした
しかし、優しい顔をしている青年が一人立っている。



そう、ここは河村寿司―。

タカさんは入ってきた人を見て動きを止めた。


「あの、今日近所に越してきたと申します。」


そういって挨拶してきた少女はタカさんと同い年くらいで
Tシャツにジーンズという格好がとてもよく似合っている。

「これ、どうぞ。」

箱の大きさから見ると、洗剤のようだ。

「タカシー!!!お客さんかー!!」


河村父の声が店の奥から響き、だかだかと階段を下る音がしてきた。
そして、店の中に顔を出すと、玄関に立っているを見た。


「あのっ、私、と申します。
今日、この近所に引っ越してきました。」

そういってはぺこりと頭をさげた。

「おおっ、そいつはどうも、河村といいます。
ちょっと待ってくださいね。おいっ、かあさーん…」

河村父は店の奥へと入っていった。


「あの…タカシさんかっていうんですか?」


「えっあっ、はい。」

「これからよろしくお願いしますね、タカシさん。」

そういつてはにっこりと笑った。

「あっ…よ・・・よろしく。」



タカさんの顔が真っ赤に染まる。


そんな「タカシさん」が「タカさん」になるのは

もう少し後のハナシ。



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