サンタさんはほんとにいるのかって?




 いるならさ、





 俺の欲しいもん今すぐ持って来てよ。






貴方と初めてのクリスマス?=後編=










 「ふぁ〜・・・。たっのし〜い☆」


 「・・・お前すっかり出来上がってんじゃないのか?」


 「何のことだかわっかりましぇーん」



 屯所の大広間で「どきっ☆男だらけのクリスマス」パーティー。


 もちろん24日に突如乱入してきたはアイドルのような扱いで、


 食べて、飲んで、歌っての大騒ぎを繰り返していた。


 はシャンパンを片手にぶら下げ

 パーティーの喧騒から離れ、

 縁側に座っていた。



 「・・・帰りたいのか?」


 「何いってんのぉー。トシちゃんってば。


 こんなに楽しいのに帰りたいわけないでしょー?



 それにぃ、近藤さんの腹踊りまだみてないしぃー・・・」



 そういってけらけらと笑い、またシャンパンを口に運ぶを見て

 土方は深いため息をついた。



 空は星が出ていない。

 予報では雪が降ると言っていた通り、どんよりと重い雲がたちこめている。


 あと二、三時間もすればちらちらと降ってくるだろう。





 「雪、降るかなぁ。」


 今まであげていた笑い声を止め、は空を見上げた。



 「・・・降るだろうな。」



 「――雪は嫌いだよ。」


 「何でだ?」














 「――――銀ちゃんを思い出すから。」 



 そういいながらの目からは涙がこぼれ落ちている。




 「トシちゃん、私・・・」


 「帰りたいか?」

 はまじめな瞳で土方を見つめる。



 「ハゲると思う?」



 「まだひきずってたんかぃ。」


 土方は「だってぇ・・・」といいつつ泣くの髪を撫で続けていた。
































 ゴーン・・・



 日付  12/25 クリスマス。



 万屋の電気は消されている。

 ソファにもたれかかって眠っているのは新八と神楽。

 その側には定春も軽い寝息をたてている。



 
 ただ一人。

 その静かな部屋で窓から外をじっと見つめている男がいた。




 「――あー、結野アナの予報あたったや・・・。」




 窓の外にはきらきらと小さな白い雪が舞いだした。




 「・・・サンタさんはいるのかねぇ・・・。」


 そういって銀時は飾り終えているツリーに目をやる。

 そこにあるのは

 キラキラ光るモニュメントだけではなく、

 何故か七夕のように短冊も掛かっている。



 外を見ると近隣の家々はうっすらと雪化粧をしている。

 


 銀時が外を見始めてから一体何時間たったろうか。


 ただひたすらにサンタの到着を待っているようだ。




 




 「!」













 静かにドアを開けて



 でも急いで



 階段を駆け下りて



 雪を踏んで



 手を伸ばせば・・・



















 「っ・・・。」



 「銀ちゃ・・・どうして?」



 道の真ん中でたちつくし、

 銀時の腕の中にいるのはだ。


 「・・・クリスマスのプレゼント待ってたんだよ。」



 「・・・ふーん、もらえたわけ?」



 「今、銀さんの腕の中にあるんだけど。」


 お互いかじかんだ手を握り合って、

 体温をかんじとれるように抱きしめあって。



 「・・・・ハゲたって、がいいんだよ。」



 耳元で聞こえた言葉。


 「・・・トシちゃんも、銀ちゃんはそういうに決まってんだから帰れって言ってた。」


 「大串君てばわかってるじゃないの。」


 「大串君じゃないってば・・・。」


 「あいつらが起きたら今度こそパーティーすっぞ。」


 「ケーキ、折角作ったもんね。」


 「おう。」
















 「うわー、二人とも外であんなことして恥ずかしくないのかな・・・。」


 「全く、眼鏡はロマンスのかけらもないアル。


 今の二人なら冷凍ピザもすぐ解凍できるアルよ。」


 「それ、なんか違うから!!」




 こっそりと窓の外を見ていた新八と神楽と定春の後ろにある

 万屋特製、杉の木ツリーにつるされたサンタへのお願い事―――







 「『』      坂田銀時」








END
 







かーなーり無理やりですか(わたわた)
ギャグなんだかラブなんだかいまいちはっきりしてないのがミソです(え)


12/25 瀬尾亜梨子



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