「ぎゃっふァァァァ!!ヘッ・・・ヘルペス!



    ヘルペスミー!!」



    「ヘルプミーな」


    いつもと同じような朝になるハズだったのに


    その日、銀さん達を起こしに行ったら


    超巨大ゴキブリが僕の背後にたっていたんです。    
   
        by 志村 新八









    

テレビとか新聞とかちゃんとみないと駄目だって―乱入ver―









    「・・・恐らく酢昆布を食することによって

    奴らの中で何か予測できない超反応が起こりあんなことに・・・」


    「マジでか!!」


    朝もまだ早い。

    しかし万屋の廊下では銀時、神楽、新八の三人が座り込み、

    話し合いを行っていた。



    そう、万屋にあらわれた超巨大ゴキブリについて・・・だ。



    「新八、殺虫剤どうした?」

    「あっ、あっち置いてきちゃった」


    ゴキブリがまだいる部屋に殺虫剤を置き忘れた新八は

    銀時と神楽にやじられながら

    素晴らしい身のこなしで敵陣へと乗り込んでいった。


 
    「新八・・・大丈夫かねぇ。」


    「食われてたりしなきゃいいアルな。」






    「ぎゃああああああ!!」




    「!!」


    二人の耳に聞こえてきたのは恐ろしい断末魔のような叫び声。

    二人が急いで万屋の中に入ると、そこには新八の姿はなく、

    超巨大ゴキブリが一匹いるだけだった・・・。

    二人でそのゴキブリと応戦しつつ家を見回るが新八の姿はない。

    そして、ヤツがしたフンの中からは変わり果てた眼鏡がでてきたのだった。



    「新八ィィィィ!!」


    「出せェェェ!!てめっ出せコラァァァ!!!」



    なおもゴキに攻撃を加える二人。


    「銀ちゃん定春もいないヨ」

    「何味だったコルァ!たこ焼き味か!それともサラミ味なのかァ!!」



    ふとその時、銀時は恐ろしい事実に気づいた。


    「・・・おい、はどこだ。」


    「朝から見てないアルよ。」


    二人同時に目の前にいる巨大ゴキを見つめた。





    「食ったなァァァァァァァァァ!!出せ産め吐き出せェェェェェェ!!!!!」



    「俺でさえ食うのを堪えてたのにィィィ!!

    ゴキブリに先越されるなんてぇぇぇ!!!

    何味だ!!イチゴか!?チョコか!?甘かったんだろォォォォ!!!」


    半泣きしながら制裁を加えているとゴキが大きな泣き声をあげた。

    そして、悪夢のような大量ゴキが二人の前に現れたのであった。


















    



    「銀サァァァン!!新八ただいま戻りましたァァ!!」

    ゴキのせいで少々おかしくなりはじめた神楽と押し入れに避難していた銀時

    の元に殺虫剤を全身にまとったゴキバスター新八があらわれたのだった。


    「お前!生きてたのか!!」

    「何?僕がゴキブリ如きにやられるわけないでしょ

    超強力な殺虫剤買ってきたんスよ!!ほら!」


    そういって新八は、ゴキを退治しつつ消火器型の殺虫剤を銀時へと渡した。


    『新八が生きてたって事は・・・も定春も生きてるかもしんネェな・・・』



    「まずはこいつらの一掃だァァァァァ!!!」





    ぷしぅー


    きしゃぁぁぁぁぁぁぁああああ!!


    

    万屋の中が白い殺虫剤とゴキでいっぱいになっていく。

    そしてうるさい叫びと怒号とゴキの断末魔が万屋中に響いていた。




   














    「ふぁぁーうるさいなー・・・」


    目をこすりながらはコタツの中から這い出し部屋の中を見る。

    いつもと変わらない和室。

    「あれ・・・みんないないや。」


        

    「ねぇ、定春みんなどこか知ってる?」

    は隣にいる定春を見た。

    定春はハッハと言いながら目をキラキラさせ

    前足で畳を叩いている。


    「ちょっとー、定春。畳が傷むから叩かないでって何回言えば・・・」





    定春の前足の先にあるモノには気づいてしまった。

    まだ少しぴくぴくと動いている

    背中に「五郎」と書かれたゴキブリ・・・・。




    「・・・糖が溢れてるからなー。この家・・・」

    そう言っては近くにあった厚めの辞書数冊を

    両手で抱えあげ気絶しているゴキの上に落とした。



    「定春の力で叩かれてたっぽいから多分私が手を下さずとも

    死んだだろうけどちゃんと殺さないと気持ち悪いからね・・・。」


    そう言いながらは辞書をどかし完全に死したと思われる

    ゴキをちりとりとほうきでゴミ箱へと移した。


    「さてと、ご飯でも作るか・・・」



    スパンッ


    襖を開けるとそこは異世界だった(嘘)










    「(さん)!!?」


    の目に飛び込んできたのは、

    神楽をおんぶしている銀時と消火器型殺虫剤を背負った新八。

    そして白いもやの中でもがく大量の巨大ゴキブリの姿だった。







    「いやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁあああああああああ!!!!」






    「よかった!!!!おまっ生きてると信じてたんだぞォォ!!」

    銀時がへと手を伸ばして、ゴキを踏みながら近づいてきてきた。



    「ぎゃぁぁぁぁぁぁぁ!!」


    ばきゃっ!!


    「ぐをぁっ!!」

    の右ストレートが決まる。



    「うわぁっ・・・ちょっ・・・さん落ち着いてください。」

    ゴキの死骸とともに転がる銀時の側で(やったのはだが)

    泣きじゃくるに新八は恐る恐る声をかけた。



    「何よ何よ、なんなのよ!!このでっかいキモイのはぁぁぁ!!


    アレですか?私が朝から定春につぶされていた

    「五郎」って背中に書かれたゴキをさらに辞書でつぶしたからなのぉぉぉぉ?」



    「・・・さん、今なんて・・・?」


    は泣いて、ゴキをほうきで蹴散らしながら

    新八の方へ向き直った。


    「だからぁ・・・私が朝から定春につぶされていた

    「五郎」って背中に書かれたゴキをさらに辞書でつぶしたから

     こんなキモイでかいのが大量繁殖してるに違いないのよ

    天罰なのヨォォォ!!!」





    「さぁぁぁん!!!」


    「んきゃっ」


    五郎が成敗されたと聞いて喜んだ新八はに抱きついていた。

    「世界は救われたぁぁぁ!!」



    「・・・新八君、後ろ。」






















    「・・・お前、何してんの?」




    振り返った新八の目の前にいたのは

    足元に蠢いているゴキが逃げ出していく程の殺気をたずさえ

    瞳孔の開きつつある銀時だった。




    「あ・・・いや、これは違うんです。」



    「ゴキに食されてなかったと思えば

    新八おまえがを食ってたんかー!!!!こらぁぁぁ!!!」


    「違いますってばー!!ぎゃぁぁぁ!!」





    「この大きなゴキの死体の山・・・どうすればいいのかしら。

    燃えるゴミか廃品回収か・・・・」





    「・・・ゴキブリが546匹

    ゴキブリが547匹・・・」





    「Zzz」



    こうして、お登世さんが怒鳴り込んでくるまで

    とたばたは続きましたとさ。







   END









銀魂6巻「テレビとか新聞とかちゃんとみないと駄目だって」

の主人公乱入verです。

予定ではゴキに襲われるヒロインを

銀時が助けたりするはずだったんですが

さん、最強になっていまいました。

ごめんなさい・・・


3/7 瀬尾 亜梨子