雨は嫌い・・・。
雨だと気持ちが落ちてこの気持ちも君に届かなそう・・・。
けどあの人が好きなら・・・。
THE OTHER SIDE OF GLASS
「、プリント。」
席で俯せている私の頭上から声が降ってきた。
「ん〜?」
だるそうに顔をあげるとそこにいたのは184cmの逆光眼鏡。もとい、クラスで一番の長身の乾クンだった。
「ハイ。」
「元気が無いな。雨だからか?」
「あたり〜。さすがは男テニのデータマン。」
乾クンは、さりげなく私の前の席に座った。
「は表情がコロコロ変わるからね。」
「・・・乾クンはわかりずらいです!!」
手を挙げて文句を言うと乾クンは眉をハの字にした。
困ってるんだろうなぁ・・・。
「そんなにわかりずらいかい?」
「うんうん、その眼鏡がダメだね!!目がわからないと!!しかも、あんまり笑ったりしないじゃん!!」
「目か・・・」
眼鏡を押し上げる。そう・・・それ。表情もわからないけど、誰を見てるかわからないよ。
乾君がそのまま考え始めたので私は、窓を見た。外では雨がさっきよりひどくなっていた。
「はぁ・・・。」
「は、なんで雨が嫌いなんだ?」
「え、だって憂鬱じゃん。じとじとじめじめ、なんだか気分落ち込むじゃん。」
私が机と一体化すると乾クンはフッと笑った。
「はそう考えるのか、俺は雨は嫌いじゃないぞ。雨が降れば水不足には困らないし、カタツムリや蛙という雨ならではの発見もできる。確かにテニスが出来ないのは残念だがその分、データ整理にもまわせるしな。」
「へぇー。」
私はそういう考え方もあったのかと、思わず感嘆の声をあげた。
「それにたまにしか降らないから、その分のありがたみも感じられるだろう。」
楽しそうに語る乾クンの表情に私は思わずありがたみを感じてしまった・・・。
「乾クンの表情も・・・?」
思わずポツリと呟くと乾クンは驚いたような表情をした。
「そう・・・なのか?」
「んー、多分。だって、私、乾クン好きだし。」
「え・・・」
私の突然の告白に乾クンはどうやら固まってしまった。
「ホントだよ。私、乾君のこと好きだよ〜。」
私がへら〜っと笑う。暫く固まった後、乾クンは我に返って口を開いた。
「は一番読めない奴・・・正直驚いたよ。・・・けど、俺も今日、に言うつもりだったから。・・・ほら」
外を指差され、私はそっちへ目を向けた。
「うわぁ・・・」
私は思わず窓から身を乗り出した。
雨は上がり、澄んだ青空の中綺麗な虹がかかっていた。
「今日、虹がかかるのは90%以上だったからね。、やっぱり雨は嫌いかい?」
「ううん、だって、こんな綺麗な虹が見れるんだよ、それに乾クンとも両想いになれたし・・・。」
「そうか、それなら良かった。」
乾クンは眼鏡を外し拭きながら笑った。
うっわ・・・カッコイイ・・・。
「・・・?」
「乾クンはやっぱり眼鏡外すの禁止!!」
「・・・?これから暇かい?ノート買いに行くついでにさっき話した新しい発見を見つけられるかと思って。」
「・・・デート?」
私の疑問に乾クンは少し頬を染めた。実は表情は多彩なのかもしれない・・・。
「そうとも言うかな。」
「行きますよ、もっちろん!!」
私は鞄を持ち、乾クンと廊下に飛び出した。
きっとこれからもっと、発見して好きになる。
後書き
やっとこさ書きあがりました。乾ドリ・・・。
かなり苦労した・・・。